サロンコンサート・レポート

『ピアノ・デイズ~ハレオンと巡る世界音楽の旅』
加瀬 茉理枝(ピアノ) ハレオン(クラウン)
開催日時:2012年4月22日(日) 13:30開場 14:00開演 会場:音楽室 ゆらぎ 入室料:¥2,500
奈良場恒美(ピアノ) 俣野修子(ピアノ)

加瀬 茉理枝(ピアノ)

奈良場恒美(ピアノ) 俣野修子(ピアノ)

ハレオン(クラウン)

レポート

 打ち合わせの初顔合わせから、何か予感のするピアニスト加瀬 茉理枝さん。ピアノを自在に操るような演奏に「フォルティッシモが地面に響き渡る勢い」、「超絶技巧の曲はスリルがあった」などお客様もしばし興奮気味に なっておりました。

 御自身のプログラムノートに書かれているのを引用しますと、後半最後の演奏バラキレフ作曲イスラメイは、要求される超絶技巧 には古今東西多くのピアニストが音をあげつつも、征服するかのような勢いで挑み続けました。

常に挑戦していく姿勢の加瀬 茉理枝さんの意気込みを間近で感じたすばらしいコンサートでした。

演奏曲目
  • ピアノソナタ変イ長調 Hob.XVI:46/ハイドン
  • 3つの小品/プーランク
  • アルゼンチン舞曲集/ヒナステラ
  • 歌劇「ファウスト」によるワルツ/グノー=リスト
  • エストニア民謡による変奏曲/トゥビン
  • イスラメイ ~東洋風幻想曲/バラキレフ
プロフィール
加瀬 茉理枝(ピアノ)
  千葉県出身。千葉県立千葉高校を経て東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。藝大在学中からピアノをエレーナ・アシュケナージ氏に師事しロシア・ピアニズムの影響を強く受けて2006年4月に渡露、チャイコフスキー記念モスクワ国立音楽院大学院ピアノ専攻のエレーナ・リヒテル教授のクラスに学び、2010年7月修了。
2007年イタリア・カントゥ市国際コンクールA・B両部門セミファイナリスト、2008年フランス・パリ スクリャービン国際ピアノコンクール第3位、イタリア・カターニア若い音楽家のたの.Campocchiaro国際音楽コンクールにて満点を得て優勝、2009年イタリア・オヴァダ市国際ピアノコンクール第3位(1位なし)、2010年イタリア・カザマッシマ市ピアノコンクール第1位、同市『プレミオ・アマデウス』国際ピアノコンクール最高位。 現在後進の指導にあたると共に、ロシア語通訳も務める。

ハレオン(クラウン)
  早稲田大学在学中に学生劇団に所属。卒業後、パントマイム劇団に5年間所属し、パントマイム、クラウン、ジャグリングなどを学ぶ。クラウンとして、各地のショッピングセンター、住宅展示場などでバルーンを中心としたピエロショーを行う他、パントマイムと語りを合わせた「語りマイム」を発表。自らの様式として確立すべく現在も様々な試みを続けている。
川崎を中心に活動するパフォーマンスカンパニー「ソラソバティ」に参加。
ピアノコンサート『三つの 幻想(ファンタジー)』
奈良場恒美(ピアノ) 俣野修子(ピアノ)
開催日時:2012年3月24日(土) 18:00開場 18:30開演 会場:音楽室 ゆらぎ 入室料:¥2,500
奈良場恒美(ピアノ) 俣野修子(ピアノ)

奈良場恒美(ピアノ) 俣野修子(ピアノ)

レポート

 このコンサートは一年前に予定されていましたが、東日本大震災発生により急遽中止しました。私どもの気持ちの中に音楽どころでない、極寒の中で電 気もなく過ごす被災地の様子に暖かい食べ物を、あかりのある住居が先かと思い支援活動を始めた時期でもありました。再度、奈良場恒美さん、俣野修 子さんに出演依頼し、快諾いただきました。「3つの幻想 ファンタジー」は前半はシューマン、シューベルト、後半はシューベルトの連弾と続きま す。1年心待ちにしていたピアノ演奏は、春のうららかなそよ風のように静かに流れてきました 。
 今回は演奏家から出演料の寄附のお申し出をいただき、コンサート収益を東日本大震災復興支援団体である「いたばし災害支援ネットワーク」に寄附させてい ただきました。

演奏曲目
  • Schubert:  Sonate G-dur “Fantasie” D.894 より  mov.1   Molt moderato e cantabile    mov.2   Andant  
  • Schumann: Fantasie C-dur op.17  より mov.1   Durchaus phantastisch und leidenschftlich mov.3 Langsam getragen, Durchweg leise zu halten
  • Schubert: Fantasie f-moll D.940 (4手連弾)
プロフィール
奈良場恒美(ピアノ)
 桐朋学園音楽高校、大学で学ぶ。林秀光、田辺緑、大島正泰の各氏に師事。卒業後ジュネーブ音楽院演奏家課程(Postgraduate course)に入学、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。’80年、マリア・カナルス国際コンクール、ディプロマ賞受賞。’81年、同音楽院卒業、在学中より演奏活動をはじめ、卒業後もスイス、イタリア、フランスにてソリストおよび室内楽奏者として活躍。' 82年、ヴィオッティ国際コンクール、ディプロマ賞受賞。第7回チャイコフスキー国際コンクール、最優秀伴奏者賞受賞、同年帰国。 ’84年1月東京文化会館小ホールにおいてデビュー・リサイタル。
以後、全国主要都市でリサイタル。また、内外の数多くの音楽家と共演、またテレビ・ラジオなどの録音の分野においても高い評価を得ている。 現在桐朋学園大学教授、国立音楽大学講師。

俣野修子(ピアノ)
 ジュネーヴ音楽院 演奏家課程(post-graduate course)主席修了。 D.リパッティの高弟で音楽作品に対する深い解釈に定評のあったL.ヒルトブラン教授に師事し、大きな影響を受ける。同音楽院在学中より、スイス・フランスでのリサイタル等、演奏活動を始め、修了時には、パデレフスキー記念フィリッピネッティ特別賞を受賞。
1985年、大阪にてデビューリサイタル開催。以後、東京、大阪でリサイタル、日本各地でジョイントリサイタルの他、奈良場恒美氏、岸邉百々雄氏、上村昇氏、テレマン室内管弦楽団、モーツァルト室内管弦楽団、スロバキア四重奏団、M・ノスティッツ弦楽四重奏団、ベルリン弦楽四重奏団等、日本内外の音楽家と数多く共演し、関東・関西を中心に、ソロ・室内楽の分野で意欲的な演奏活動を行っている。中でも、2003~2009年のシリーズ『俣野修子 モーツァルトとシューベルトの夕べ』では、その美しい響きと豊かなイマジネーションに彩られたモーツァルトや深い人間性の滲み出たシューベルトが、好評を博した。
2009年秋からは、室内楽シリーズ『楽興の時』をスタート。現在、京都市立芸術大学において、後進の指導にあたっている。
『フルートとハープで旅するフランス音楽紀行』
見尾田 絵里子(ハープ) 真鍋 知子(フルート)
開催日時:2012年2月24日(金) 18:00開場 18:30開演 会場:音楽室 ゆらぎ 入室料:¥2,500
見尾田 絵里子(ハープ)

見尾田 絵里子(ハープ)

真鍋 知子(フルート)

真鍋 知子(フルート)

演奏会

演奏会の様子

レポート

 2月24日金曜日の夜開催のゆらぎ月例コンサートは、フルートとハープ演奏でした。平日の夜ということもあり仕事帰りに来られたかたもおられ、またゆらぎのサロンのシャンデリアの輝きなどいつもとは違った雰囲気だったことでしょう。フルートとハープの甘くゆったりと流れる響きにお楽しみいただけたようです。

演奏曲目
  • ナルテックス /アンドレ
  • ソナタ第1楽章 /ダマーズ
  • 間奏曲 /イベール
プロフィール
見尾田 絵里子(ハープ)
 北海道出身。12歳よりハープを始め、2003年に桐朋学園大学に入学。 2008年同大学研究科を修了。 第6回大阪国際コンクールにて入選。 オーケストラやアンサンブルを中心に活動しており、2007年にサントリーホール主催のレインボー21に出演。
2009年に札幌交響楽団ファゴット奏者の夏山朋子さんの演奏会に出演。 同年にリリースされた『羊毛とおはな』のCDアルバムに参加。 2010年クラシックを楽しむ会主催、指揮の小松一彦氏選抜メンバーによる第3回ニューイヤーコンサートに出演。
ゆらぎコンサートにもたびたび出演し好評をえて、ゆらぎアーチストとして活躍。今までにオーケストラスタディーを井上美江子、山口裕子各氏に、アンサンブルを蠣崎耕三、篠崎史子各氏に、ソロを堤祥作氏、現在はヨセフ・モルナール氏に師事している。

真鍋 知子(フルート)
 桐朋学園大学音楽学部演奏学科フルート専攻卒業。2009年、同大学研究科修了。
在学中、(財)よんでん文化振興財団奨学生に選ばれる。1999年、日本フルートコンクールびわ湖入賞。全日本学生音楽コンクール大阪大会入賞。2000年、第24回全日本アンサンブルコンテスト全国大会金賞。2001年、香川ジュニア音楽コンクール木管部門金賞、併せて高松市長賞受賞。2003年、第11回日本フルートコンベンションコンクールアンサンブル部門~音楽大学・音楽大学卒業の部~第2位。2004年、京都フランスアカデミーにおいて、マテュー・デュフォークラス課程修了。2007年、第34回日本フルート協会デビューリサイタル出演。
ヤマハ管楽器新人演奏会出演。2008年5月、別府アルゲリッチ音楽祭に首席フルート奏者として出演。2008年11月、第14回宮日音楽コンクール管楽器部門において、最優秀賞及び最高位のグランプリに輝く。2009年、麻布十番さぬきふれあいコンサートに「トリオ・アリエッタ」で出演。同年、香川にて「トリオ・アリエッタ・ファーストコンサート」を開催。2010年、よんでん文化振興財団「ふるさとコンサート」に出演。
若手実力派フルーティストによるカルテット「レ・フィーユ」としては、「パウエルで奏でる~」シリーズを毎年開催し、大好評を博している。
『華麗なるヨーロッパの調べ』~日曜日の午後に名曲を~
山田 章代(ピアノ)
開催日時:2012年1月29日(日) 13:30開場 14:00開演 会場:音楽室 ゆらぎ 入室料:¥2,500
山田 章代(ピアノ)

山田 章代(ピアノ)

山田 章代(ピアノ)

エネルギッシュな演奏で魅了しました

レポート

 今年になりはじめての音楽室ゆらぎの月例コンサート、今年は「テーマ性のある音楽会」を目標に掲げての最初のコンサートとなりました。推薦、公募 で呼びかけ、山田章代さんの出演が決まりました。

 山田章代さんは(社)日本演奏連盟の新進演奏家育成プロジェクトのオーディションに合格、昨年11月に東京文化会館でリサイタルを行った他、御自身でも積極的に演奏活動を行っています。プログラムの前半はウイーン古典派、ハイドンの軽やかなソナタからベートーヴェンのロマンティックなソナタへ、後半はショパンへみなさまを案内していきました。

 恒例の演奏家を囲んでのアフターコンサートでは、陸前高田のかたより支援のお礼にと送っていただいた生酒「はつふね」をみなさんで味わいました。「久々に震える演奏を聴いた」「エネルギッシュな演奏を至近で聴けて幸せ」とお客様からのコメントをいただきました。1年後にベートー ヴェンの後期ソナタやショパンのスケルツオ、ポロネーズを聴かせてください。

演奏曲目
  • ソナタ ハ長調 Hob.xⅵ:50/ハイドン
  • ソナタ 第30番 ホ長調 OP.109 /ベートーベン
  • スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31/ショパン
  • 英雄ポロネーズ Op.53/ショパン
  • アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22/ショパン
プロフィール
山田 章代(ピアノ)
 桐朋学園大学音楽学部卒業、同大学研究科修了後ドイツに渡り、デトモルト音楽大学、ミュンヘン音 楽大学大学院にて研鑽を積む。これまでに三村則子、奈良場恒美、アナトール・ウゴルスキ、 ゲルハルト・オピッツの各氏に師事。
 第6回 ローマVanna Spadafora国際コンクール第3位、 第5回 カンデロ市国際コンクール第2位など、国内外のコンクールで上位入賞。
 2010年帰国。今年度は、カワイ表参道「パウゼ」と東京文化会館にて、ソロリサイタル開催し好評を 博す。また、邦楽器とのコラボレーションや、気軽に楽しめるトークコンサートなど、ソロ、室内楽で 精力的に演奏活動を行っており、これからの活躍が期待されている。
コンサート情報: akiyoyamada.blog136.fc2.com
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